子育てをしていてお母さんが一番イライラとしてしまうポイントは、子供にやる気が見られないときです。
特に小学校高学年以上になると、子供たちも親に対して反抗的になってきます。俗に言う反抗期ですね。
子供が何を考えているかわからないとお母さんが思い悩むのもこの時期です。
そんな子供を見守りつつ、やる気を出させるためのポイントをまとめてみました。
子供のやる気サインを見逃さない
子供が大きくなるにつれて、もしかしたらこの子は宇宙人なのかと感じる時期があります。
とにかく喋ってくれないから意思疎通ができない、学校の様子もわからない、友達関係もわからない、何もかもがわからない…時期が訪れます。
家にいる時には、ずっとゲームをしていたり、スマホを触っていたり、いつになったら勉強を始めるのだろう…とヤキモキしながら、ついつい口出ししたくなりまよね。
そんな時でも実は子供はやる気サインをちょこちょこと出しているのです。
本当に小さなサインなので、見逃さずにしっかりと受け止めてあげましょう。
もし子供のやる気サインが全然見えないんだけれど…と思う場合には、2~3歩離れたところから客観的に見てください。
親が思っているやる気の方向と子供が考えているやる気の方向が違うと、親には子供のやる気が見えなくなります。
子供はしっかりとやる気の方向に向かっているのに、親の思っている方向ではないというだけで、気がつかないんですね。
具体的に言うと、親としては子供に勉強をがんばってほしいと思っているのだけれど、子供は勉強の方向はむいていなくて、絵を描くこと、物を作ることにエネルギーを注いでいるといったケースですね。
親の思っている方向じゃないからといって、そのやる気サインを無視したり、摘み取ったりすることはやめてください。
どんなサインであっても、子供が自分で考えて発していることには違いありません。
全部を摘み取ってしまうのではなく、少しずつ理解して認めてあげることが大切です。
子供のやる気スイッチそっと押してあげるコツ
子供のやる気スイッチを押してあげる最大のコツは、「肯定すること」です。
例えば80点を取ったテストを見せられた時、「どこを間違ったの?」ではなくて、「80点取れたんだね。これもこれも正解だね。これは間違っちゃったんだね。これができれば100点になれるよ。」
まずはできていることを認めてあげることが一番大切です。
子供は自分のことを認めてもらえることを求めています。認めてもらえることで自信がついて次のステップへと自分の足で駆け上がっていきます。
だから親としてしてあげることは、たとえそれが親の思う方向ではなくても子供の行動をまず認めてあげることです。
もちろん人道的に間違った方向に行こうとしていたら、ちょっと手を引いて修正してあげることは大切です。
その時も頭ごなしに言いつけるのではなく、子供の意見も聞きながら修正してあげましょう。
母の言葉が子供のやる気に与える影響
母親の言葉ひとつで子供のやる気は大きく左右されます。
ある日、私が家事をしている時に子供から話しかけられて「忙しいから後でね」と言って、子供の話を中断しました。
でも別の日に旦那さんが同じように用事をしている時に子供に話しかけられて「これが終わるまで待ってね」と言いました。
子供は素直に待っていたのです。そして用事が終わったらしっかりと子供の目を見て「何かな?」と話を聞いてあげていました。
「忙しいから後でね」と「これが終わるまで待ってね」は同じことを言っているのですが、言われた方の気持ちとしては、否定されたか肯定されたかぐらいの違いがあります。
「忙しいから後でね」と言われた子供は「忙しいお母さんの邪魔をしてしまった」って思うでしょう。
「これが終わるまで待ってね」と言われた子供は「待っていたらお父さんはこっちを向いてくれる」と思うでしょう。
自分の方向を向いている言葉か子供の方を向いている言葉なのか、そこが分かれ道になります。
まとめ
子供のやる気スイッチを見逃さないポイントは、自分の視野だけで子供を見ないことです。
お母さんの視野が狭ければ、子供が一生懸命やる気サインを出していても気がつきません。
少し離れたところから子供の様子を見るようにしてあげましょう。そしてやる気スイッチを発見したら、まずは肯定です。ちゃんと子供のことを認めてあげて、その上でアドバイスをしてあげましょう。
子供に対する声掛けも自分本位にならないようにしましょう。子供とちゃんと向き合って声掛けをしてあげると、子供はそれだけで安心して前に進むことができます。