共働き世帯なら貯金がたくさんできるからと思っていたのに、思うように貯金ができていないのはなぜ?
共働きならではの貯金方法を徹底的に調べてみました。
知っておかないと損する貯金のコツと気になる他の共働き世帯の貯金額についてまとめていますので、あなたのご家庭の貯金状況と照らし合わせてみましょう。
目次
共働きの貯金方法はしっかりと目標を決める
共働きになると収入が増えるはずなので、貯金しやすくなるだろうと考えるのはごく当たり前のことです。
しかし、ただ単にお金を貯めるというのは意外に難しいこと。お金は入ってくるよりも出ていくことのほうが簡単だからです。
貯金を行なう目的や目標をしっかりと決め、以下の3点を意識的に心掛けましょう。
- ライフスタイルの変化によって通常よりもお金がかかるということを意識する
- 把握できていない出費などを見直して、無駄遣いを発見する
- 大きな買い物はよく考えて行う
特に一番最初のライフスタイルの変化を意識することが大切です。結婚してから始まる夫婦二人のライフスタイルからどんどん変化していくその過程を確認してください。
ここが貯め時の3つのタイミングを見逃さない
ライフスタイルに合わせて貯金がうまくできるタイミングは3つあります。
貯め時のタイミングを意識することで、お金が必要になった時に大慌てすることを防ぐことができます。
第一期 子供が生まれるまで
産前に退職してしまうと、そのあと子育てをしながらの再就職はそう簡単なことではなく、しばらく収入が絶えてしまうことがあります。
しかも、共働きを再開できたとしても時短勤務になって収入が減ってしまうケースが多いのです。
そのような状況下でも、共働きをするには近くに頼れる家族がいないかぎりどうしても保育園や保育所へ子どもを預けなければなりません。
保育料については、3歳未満は高くなり、3歳以上になると保育料は下がっていく仕組みになっていくとはいえ、それでも時短勤務の場合は収入のほとんどが保育料に消えていく悲しい現実が待っています。
特に医療関係者を配置していない保育園・保育所からは、子どものちょっとした発熱でもお迎えコールがきますので、これもフルタイム勤務へ戻ることへの大きな壁になり、収入を増やすことができない原因となります。
この状況を乗り切るためにも、子供が生まれるまでにしっかり貯金をしておくことです。
夫婦どちらかの収入だけで生活してみて、片方の収入は全額貯金するくらいの意識が必要です。
第二期 子供が小学校低学年まで
子供が小学校へあがると、働く時間を増やすこともできますし、公立の小学校の場合は学校にかかる費用がかなり安く、保育園時代に比べると大きな出費から解放されます。
習い事にお金を掛け過ぎさえしなければ、貯金がしやすい時期と言えますので、月収の約20%を目標に貯金していくといいでしょう。
中学年以降からは子どもの更なる成長に伴い出費が少しずつ増えるため、貯金ペースはややダウンしてしまいますので、小学校低学年の間に貯金をペースアップさせましょう。
第三期 子供が独立した後
子供が独立した後は、もう子供に掛けるお金は発生しないものとみて、本格的に貯金を行なえる絶好のタイミングと言えます。
老後のための資金を蓄えるための大切な時期とも言えますので、貯金を続ける姿勢はしっかり保ちましょう。
おおよその目安としては10年で1,000万円以上貯めることを目標としましょう。
共働きの貯金のコツは習慣づけること
貯金を行なうためには、貯金を習慣とすることがコツです。
しかし、何かを習慣づけるためには、ただ漠然としたやり方ではなかなか上手くいきません。
貯金をするためには、貯金ができる仕組みを作り、貯金の状態が夫婦そろって見える状態にし、そして貯金においてのルールを決めるといった工夫をしましょう。
貯金ができる仕組みを作る
貯金をするためには、まず、貯金するためのお金と普段の生活費を分けて管理することが鉄則です。
実際に1つの口座で全てを管理するとなると、貯金額が明確に見えてこないので一向に貯金が増えない傾向に陥りがちです。
貯金専用の口座を設けて、給料日に自動で貯金額をその口座へ送金するといった方法をとることが有効です。
また、勤めている会社に財形があるのであれば、定期預金の自動積立と同じような仕組みになっていますので活用しましょう。
財形には住宅用と老後資金用があり、550万円までは利息が非課税となります。
貯金の現状を夫婦で把握しておく
資金管理が不得意・面倒で、全てを妻に任せているというご家庭は結構多いのですが、そうなると夫は家計の実情を把握できていないことで、貯金への意識が低くなってしまいがちです。
また、夫婦それぞれがお金を自由に使っているケースもなかなか貯金が増えません。
夫婦の収入や貯金額をオープンにして2人で一緒に貯金の現状を把握しておくことも大切なことです。
また、家計簿をつけているのであれば、これも一緒に見るべきです。
お金がどのように動いているのかを一緒に把握することで、どう無駄を削って貯金へまわすことができるのかなど話し合いましょう。
貯金のルールを作る
日常の買い物の中でも特に大きな金額の買い物をする場合は必ず話し合ってから行ないましょう。
例えば、ひとつ価格が5,000円または10,000円を超える、または合計金額が10,000円を超えるような買い物となると1回の出費が大きくなることで家計にも影響が出ます。
このような大きな金額を何度も勝手に出してしまえば、普段の生活費が圧迫されて貯金が一時停止する、または貯金を削ることにもなりかねません。
また、毎月決まって出ていく子どもの習い事の月謝や何らかの月会費などに金額に変更が出る場合も、必ず夫婦で話し合い、固定費が多くなりすぎることで貯金に障害が起きないよう注意しましょう。
家計をラクにするためには、固定費を支出の50%以下に抑えることをルールにすると無理なく貯金額を増やせるのでおすすめです。
このように、貯金するためにはお金を使うためのルールを設けることが必要です。
共働き世帯の貯金の目安
ライフスタイルに合わせて貯金の目安を設定しましょう。
どの時期に夫婦の総収入の何%を貯金とするかをある程度決めるといいですね。
ワーママのご家庭の目標数値を一覧にしてみました。
子供の年齢、そして夫婦の年齢や勤務年数によって収入が年々増えていくこと等を想定していますので、参考にしてください。
結婚してから子供が生まれる前まで | 収入の30% |
子供が生まれてから就学前まで | 収入の10%は死守 |
子供が就学してから中学卒業まで | 収入の20% |
子供が高校入学してから独立するまで | 収入の15% |
子供の独立後 | 収入の30% |
一番お金が貯まりにくいのは、ママが産休を取ったり、時短勤務になり、なおかつ子供を保育園に入園させたと想定した時の「子供が生まれてから就学前まで」です。
この時期はママの収入が少なくなるのに出費がかさむと予想されるので貯金することが難しくなりますが、それでも最低目標として10%の貯金額は死守しておきたいところです。
まとめ
共働きで収入が多いというだけでは貯金は簡単にできません。
貯金分は必ず別の口座で管理して崩れにくくすることが鉄則です。
貯金をするためには、目標をしっかりと定め、ライフスタイルに応じて変化するお金の流れを前もって想定することが大切。
夫婦の収入についてはお互いにオープンにし、貯金の現況や収支について一緒に把握することで貯金に対しての意識を高めましょう。