毎日鏡を見るたびに小鼻の周りや頬に目立ち始めた毛穴。この毛穴はメイクの仕上がりにも大きく影響を与えていますよね。
思ったようなツヤ肌に仕上がらない…
肌のくすみが解消されない…
午後のメイク崩れが半端ない…
ため息をつきたくなる症状が次々を現れてきます。
その元凶となっているのが毛穴。
毛穴にもいくつかタイプがあるので、自分の毛穴がどのタイプになるのかチェックしてみてください。
毛穴のタイプ別の効果的なケア方法を元美容部員がご紹介します。
目次
毛穴の開き方をチェックしてみる
気になる毛穴を改善するために、まずは毛穴の様子をよく見てどのような開き方になっているかチェックしましょう。
お家では至近距離でしっかりチェックできるよう、手鏡または卓上で使える鏡を用意してください。
また、側にどなたか手伝ってくれる方がいる場合は、ちょっと抵抗があるかもしれませんが、デジカメやスマホで肌の写真を撮ってもらうのも1つの手です。(特に視力が弱く、細かいものが見づらい方にオススメです。)
もし、自分の目ではなくプロの目でしっかりとチェックして欲しい方であれば、行きつけのコスメショップの美容部員さんにお願いしましょう。
毛穴の開きには3タイプあり、それぞれに違う原因・特徴・ケアの方法が異なります。
自分の毛穴の開きがどのタイプに該当するのかを見極め、そのタイプに合ったケアを行ないましょう。
毛穴に皮脂が詰まって黒ずんで見える人
毛穴がボコボコ盛り上がっている場合は、毛穴に詰まった皮脂汚れやメイク汚れが原因で毛穴が開いています。
黒ずんで見えるものについては、詰まった汚れが古い角質等と混ざって角栓となり、その先端が空気に触れて酸化したものです。
毛穴に汚れが詰まったまましばらく経つと角栓が形成されます。
この角栓には硬さがあるため、通常の洗顔ではなかなか除去できません。
また、角栓が詰まったままの状態を放っておくと、毛穴を押し開き続けることから毛穴がその形状を保つことになり、角栓を除去した後に開きっぱなしなる恐れがあります。
毛穴が広がって穴が開いているように見える人
毛穴に何かが詰まっている様子が無く、ただ広がっている状態です。
パッと見ではまるでミカンの皮のような印象のため、ミカン肌とも呼ばれています。
- 肌が乾燥して表面のハリと柔軟性を失っている。
- 皮脂の分泌が多い。
- 過去に深刻な毛穴詰まりが起こり、角栓等が取れた後に毛穴が開きっぱなしになっている。
- ニキビ跡として残ってしまった。
これらが4つが主な原因となって毛穴が開いてしまっています。
毛穴が広がってたるんで見える人
年齢を重ねるごとに、このタイプの毛穴の開きへと移行します。
年齢肌の悩みの1つ「たるみ」によって引き起こされる毛穴の開きですので、30代後半あたりから徐々に起こりやすくなります。
肌のハリ不足や乾燥が主な原因となります。
主な特徴は、毛穴が丸ではなく楕円形に広がること、そして、毛穴と毛穴がつながってシワのような線を形成することです。
また、たるみが原因でできた毛穴開きは、肌を少し引っ張り上げると毛穴が消えて見えるのも特徴です。
元美容部員がおすすめするタイプ別毛穴ケア
毛穴開きのタイプによって、ケアの仕方にも違いがあります。
開いてしまった毛穴を改善するためには、そのタイプに合ったケアをすることが肝心です。
黒ずんだ毛穴
黒ずみは毛穴に詰まった皮脂汚れや角栓の先端部分が空気に触れて酸化することによって起こりますので、毛穴に詰まっているものを除去する必要があります。
しかも、毛穴詰まりが毛穴開きの初期段階でもあるので、この時点でしっかりケアして毛穴開きを慢性化させないことが重要です。
毛穴に詰まっている汚れや角栓の主成分はタンパク質ですので、普通の洗顔料ではなかなか除去できません。
そのため、パパイン酵素などタンパク質を分解する成分が配合されている洗顔料の使用をおすすめします。
または、毎日使えるタイプのピーリングローションで優しく肌を拭き取るお手入れもおすすめです。
ポイントは、「焦らずゆっくり・毎日コツコツ」です。
開いた毛穴
毛穴が詰まってもいないのに、ただパカッと開いてしまっているのであれば、その原因は毛穴ではなく肌にあります。
そのため、肌の状態を改善することが毛穴を引き締めることにつながるのです。
このタイプの毛穴の開きは、脂性肌や乾燥肌に多くみられますので、とにかく十分な保湿を行なうことです。
「私の肌は脂っぽいから保湿はちょっと…」という方、実は過剰な皮脂分泌はインナードライを起こした肌を守ろうとしているのです。
皮脂をたくさん出すために、皮脂の出口である毛穴は大きく開かれることになります。
保湿をしっかりしてあげれば、皮脂の過剰分泌がおさまって毛穴開きもおさまります。
また、しっかり保湿をすることで肌にハリが戻ってふっくら柔らかくなりますので、乾燥による肌の縮みによって起こった毛穴のボコボコ感やニキビ跡によって凹んだ毛穴も改善されます。
たるんだ毛穴
このタイプは年齢肌に起こるため、まずはスキンケアを見直しましょう。
エイジングケアができるスキンケアに変えることをおすすめします。
また、エイジングケアは肌からだけでなく、体の内側からも行なうことが大切です。
肌のハリを回復させるために、コラーゲンを食品やサプリメントからしっかり補給することがおすすめです。
肌のたるみを改善することで毛穴のたるみも一緒に改善されます。
元美容部員が警告!やってはいけない毛穴ケア
元美容部員として「やってはいけない毛穴ケア」と「注意が必要な毛穴ケア」をご紹介します。
絶対やってはいけない「毛穴汚れの押し出し」
毛穴の表面に見えている角栓の先端や、詰まった汚れで毛穴の付近に盛り上がりが見えると、「出してしまいたい!」と思いますよね。
そう思った時にやってしまいがちなのが、指先や爪でグイグイと毛穴を押すことです。
詰まった汚れを手っ取り早く出せる手段ではあるのですが、毛穴や周辺の皮膚を傷つけ、指先や爪についた雑菌によって炎症が起こるなどのリスクが高くあります。
注意が必要な「毛穴パック(角栓除去パック)」
角栓などの毛穴詰まりを手軽にいっきに取り除けるのが毛穴パック。
しかし、この毛穴パックによる肌へのダメージもなかなか避けられませんので、元美容部員の私としてはあまり使ってほしくないアイテムです。
パック剤が角栓の先端だけに吸着するならよいのですが、もちろんパックを貼りつけた部分の肌全体に吸着することになります。
使用したことがある方はご存知だと思いますが、かなりの吸着力です。
いっきに剥がした後、パックには除去された角栓が見えますが、そこには角栓だけでなく剥がされた角質も付着しています。
必要な角質を失った部分の皮膚はバリア機能が低下するため、刺激に弱い状態になり、炎症を起こしやすい状態になってしまうのです。
しかし、どうしても使いたいという方は、以下の3つのポイントをしっかり守って使用してください。
① 毛穴周辺の肌の負担を最小限に抑える
ギュッと締まった状態の毛穴から角栓を引き抜くと毛穴を押し広げることになり、抜いた後に毛穴が開きっぱなしになる恐れがあります。
これを防ぐためには、パックを使う前に肌を温めて毛穴を開くことが有効です。
ホットタオルで温めるのがおすすめですが、お風呂上がりも毛穴が開いた状態になっているのでパックを使うタイミングとしては良いです。
② 頻繁に使用しない
前にも述べたとおり、毛穴パックは毛穴の周りの皮膚にも付着するため、剥がす時に角栓などと一緒に必要な角質まで除去してしまう場合があります。
これを頻繁に繰り返すと、肌のバリア機能が低下するだけでなく、ターンオーバーも乱れて肌荒れを起こします。
毛穴パックはある意味ではスペシャルケアなので、毎日コツコツ毛穴ケアをしていてもどうしても改善しきれない頑固な毛穴詰まりが起きた時の最終手段として使って下さい。
そのため、月1~2回を限度としての使用をおすすめします。
③ アフターケア
「取れた!!」と満足して、その後、何もしないのはNGです。
詰まりものが取れた後の毛穴は開きっぱなしになっていて、パック剤を剥がした後の肌には大きな負担がかかっていますので、速やかにアフターケアへ移ってください。
コットンに化粧水を含ませたものを、パック剤を貼っていた部分の皮膚に5分ほど乗せて鎮静させましょう。
その後は美容液や乳液でしっかりと保湿をして仕上げてください。
まとめ
毛穴の開きには3つのタイプがあるので、自分の毛穴の開きがどのタイプに該当するかまずはチェックしましょう。
毛穴の開きを改善するためには、タイプに合わせた毛穴ケアをすることが大切です。
毛穴に詰まったものを指や爪で押し出すのは高リスク。
毛穴パックを使用する場合は、最終手段として使用することとアフターケアをしっかり行なうことを厳守しましょう。